ご依頼内容
中古の物件を買い、賃貸として貸し出すためのリフォームのご依頼をいただきました。玄関前、リビング、ダイニングの床は剥がれてしまっており、点検口から覗く床の支えも傷んで折れている状態でした。壁紙は経年による変色と剥がれてしまっており、全体で下地から見直す必要があります。トイレと洗面台、エアコンと照明器具の入れ替えもご依頼いただき、配管等の調整も行っていきました。ご予算はなるべく抑えつつ、心地よく住める環境の再構築、賃貸のため納期も早いに越したことはなく、まずは解体を急ぎ、家の傾きなどを含めて、現状の把握から始めさせていただきました。また、お客様自身も塗装を行い、共同で作業を進めさせていただく珍しい現場でした。

施工内容
ダイニングキッチン、リビングの床は全て剥がし、基礎部から整えました。地盤の土に凹凸が見られたため、追加で土を入れて整えたあと、支えとなっている支柱や根太(床の支えになっている木)の選定をしていきます。必要箇所に支え、入れ替えを行い、まずは安心して暮らしていただけるお家の土台を整えました。その後、床を貼るための合板を段差ができないように調整しながら入れていき、そのあと木目調のクッションフロアを貼らせていただきました。玄関部はクッションフロア側面が見えないように、当社大工が余った木材を利用し「上がり框」を制作。お客様も喜んでいただいたご様子でよかったです。

床を貼り終わったあとに、必要箇所の壁紙を剥がし、シンプルな白の壁紙を新調いたしました。トイレにはブルーのアクセントクロスを配置して、清潔感とモダンな雰囲気に。お客様が同系色にトイレドアを塗装予定しており、納品後で見ることはできませんが、オシャレなトイレに仕上がっているでしょう。2階部分の壁紙は下地が傷んで深く剥がれてしまっている場所もおおかったですが、パテを数度にわたり塗り平面を作り直し、陰影のない壁に仕上がっています。壁紙と床を貼り直した後、エアコン、洗面台、トイレ、照明器具を取り付け、ご依頼いただいた施工内容は完了となりました。
入居者が決まり次第、当社電気工事課担当が最後の電気工事を行う予定ではありますが、内装としては以上となります。中古物件のリフォームが流行っていますが、この度のお客様の塗装をはじめとするDIYレベルや知識は目を見張るものがありました。当社の塗装を本業とする職人や、大工と施工について話しているのを聞くと、当社が掲げている「常に技術も知識も成長させていく」というスタンスは、一般の方の施工レベルがあがっても、しっかりとプロフェッショナルとしてご質問、施工要望にお答えできる確かなものに繋がっていると強く感じた次第です。

中古物件リフォームの際は、基礎部や、床、壁紙など、住宅の土台となる部分はプロにおまかせいただいた方が、長く安心して住める住宅になりますので、まずはご相談、お見積もりいただければと思います。

(2023.2 完工      担当:住宅工事課 米川)