今回のご依頼は、「害虫駆除」のご相談から始まりました。
「玄関やシャッターの中にコウモリが住み着いてしまい、フンがすごくて困っている」というご相談を受け、害虫駆除の方と一緒にまず現地確認へ。すると、通風口からコウモリが侵入して軒天内部に住み着いているのが判明しました。
通風口の取り方は、ハウスメーカーによって違いますが今回は以下画像のような構造での通風口です。

軒天と壁の接合部に隙間を取り、軒天内部、屋根裏等の空気を循環させる仕組みです(木造は必ず必要)そして軒天内部がこちら。

施工前

ここにコウモリが住み着いてしまった訳です。
そこで今回提示させていただいたのが、この隙間を全て埋めてしまって、軒天のボードを小さい通気用の穴の空いているものに入れ替える工事でした。害虫駆除の職人さんからも、築25年以上が経過しているということもあったので再度防虫剤の塗布が提案されました。
また、もう一つのご相談を受けまして、「二階の大窓が開けづらく、元々貼っってあったフィルムも劣化し結露がす流ので、引き違いの窓に取り替えたい」との事でした。

施工前

こちらも、大工と窓フレームの板金さんと一緒に調査。ハウスメーカーの特殊規格だったので、既製品では対応できないので特注でフレームとガラスを製作し、現行のフレームの上から新しいフレームを施工する「カバー施工」を提案させて頂きました。
外側からのアクセスも必要だったため、2階軒天交換と通風口を塞ぐのも含めて、足場を建てさせていただく説明もして一旦の見積もりとさせて頂きました。その際に、提案として築25年という事や、外壁のコーキング部分の劣化具合(下写真)、通気口を埋めるコーキング剤や、軒天のボード交換に伴う色の相違からも、足場を組むのであれば塗装も一緒にする事をお勧めしました。

施工前


塗装をするとなるとご予算も膨らみますし、工期も長くなるので一旦お客様ご家族でお話し合いいただく時間をとって頂きまして、後日塗装を含めてのご依頼を正式に頂きました。


上記のご提案通り、まずは害虫駆除の散布と軒天、シャッターボックス等に残存害虫の有無を確認した後、通風口をバックアップ剤で遮断。その上からコーキングを打たせて頂き害虫の侵入経路を遮断しました。通気量を損なわないように、一定間隔に穴あきボードを設置していき、新たな通気経路を確立しました。

施工後

②2階 特注大窓 カバー施工

LIXIL様のカバー施工でも段差が大きくならないリプラスシリーズを使用。結露をなくすために複層窓で、フレームはアルミですが内外の中心点に断熱効果の高い樹脂が忍ばせてあり、断熱効果は樹脂フレームにも劣りません。

施工後

③外壁塗装

外壁、雨樋、屋根の再塗装は、全て同系色でのご希望でした。手順としては
①高圧洗浄
②古いコーキング部分の除去
③新しくバックアップ材とコーキングを打ち直す
④その上から下塗り、中塗、上塗りの3回塗装
⑤細かい部分のタッチアップと雨樋を塗装
となります。雨樋も日焼けしていたので、施工後は見違えるほどとなり、交換した軒天のボードも色が統一されたことで違和感ない仕上がりとなりました。

全体としての統一感が出た事によって「塗装も一緒にしてよかった!」と大変気に入っってくれたご様子でした。師走の時期の施工とあって、天候に左右されがちな塗装でしたが年末の時期までに無事足場も撤去し、新年を綺麗な状態で迎えることができ当社としては、良き仕事の一例になったのではと思うところです。

施工後



今回、「せっかく足場を建てるなら」という理由を主として「塗装」を提案させていただいたのですが、それを金額ベースで説明させて頂きます。
「足場の値段」というのは、なかなか一般の方々からすると相場やどういった値段換算かわからないと思いますが、弊社の場合ですと「平米=m」にてお見積もりを出させていただいています。今回は151m (屋根の塗装分の足場も含めて)でしたので、養生ネット(塗料の飛散防止や、塗布部分への遺物付着防止)と合わせて14万7千円(税別)でした。
 築25年ということもあり、どこかのタイミングで再塗装は必ず必要になってくることを考えれば、別の機会にしてまで、また足場のために同等の金額がかかるのであれば今回塗装までやった方がいいのでは?というご提案に至った訳です。

皆様のお家リフォームやお家メンテナンス計画のご参考になれば幸いです。


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