ご依頼内容
お子様が勢いよく開けてしまい凹んでしまった壁と、その補修に伴う壁紙の交換のご依頼をいただきました。本来ドアストッパーで止まるはずが、木材のしなりによりドアノブが壁に衝突。壁が凹んでしまい、旦那様がご自身で新築時に余った壁紙を使い綺麗に修復されていましたが、わずかに陰影や凹みがわかってしまうため、(写真1枚目)そちらを綺麗にしたいとのご要望でした。
施工内容
今回は家全体の壁紙張替えではなく、一部分の張替えです。(画像2枚目)その際心配になってくるのは色味の違いです。こればかりは施工でどうにかできる部分が少ないです。現地調査の際に必ず説明させていただいておりますが、「同じ商品、壁紙を使用しても若干の色味の違いはでてしまいます」その理由としては
①同じ商品でも、生産されるロッドによって若干の色味の違いが出るため。
②日焼けや、照明、生活環境の中にある壁紙は気づかない程度に色味が初期より変化しています。なので、並べて貼ってしまうと対比により色味の違いが強く感じられてしまう事があります。
③ご自宅の築年数にもよりますが、同じ商品が生産中止になっている場合も多く、その後継品の仕様になるため色味や質感に若干の異差がでます。
上記3点の理由から、最初にお話を聞いた時は「凹んでしまった周辺のみ」の張替えでしたが、色味の違いを気になされていたご様子でしたので、「一面の張替え」を1つのアイディアとしてご提案、ご承諾いただき今回はこのような施工となりました。
また、凹んだ部分の修復では「根本的な問題」つまり、「ドアが勢いよく開いた際にまた壁を凹ませてしまう」という問題が解決できていないため、ドアストッパーが取り付けてある穴の位置を調査。少し前方にズラせる事がわかったため、合わせてドアストッパーの微前進、ドアストッパー部分に簡易的なクッションの設置を提案させていただきました。
壁紙を剥がし、凹んでしまった部分をパテで平らにして、今回は同じ商品が生産終了していたため後継品を使用。天井部や側部と比べるとやはり若干の色味の違いは感じますが、1面での施工により、目立たない仕上がりになっています。パテ処理をしっかりとしたため、凹み部分も施工前に見えていた若干の陰影が消えて綺麗な仕上がりになっています。
余談にはなりますが、壁紙を剥がす際に壁に取り付けられていたインターホンを外すと、その配線に銅線がむき出しになっている部分を発見。万が一むき出しの部分同士が触れてしまうとショート、最悪の場合は火災になってしまいます。コードに余丁があったため、むき出しの部分がなくなるように長さを詰めさせていただきました。お客様が普段触れる場所ではないですが、こういったコードを見かけた際は感電の恐れがあるため触らず、そこのブレーカーを落とし至急ご連絡ください。
最後の納品時には「色味の違いをぜんぜん感じない!」と喜んでいただけているご様子で、当社としても最終的に満足していただけるご提案ができた事を嬉しく思います。(2023年・1月完工)
(担当: 住宅工事課 横倉)