依頼内容

ご購入した戸建の、隣同士の2つの部屋を1つの部屋にして広くしたい!というご要望をいただきました。既存のカーペットも剥がしクッションマットへ、壁紙も新調。プライベートな部屋になるので、できうる限りご要望通りに施行させていただきたかったですが、構造上、耐震面や安全性を考え抜けない柱が一本…。しかし、丁寧に説明させていただいた結果ご納得いただけて、抜けない柱をデザインに組み込むようなお部屋作りをしていきましょう、と提案もさせていただきました。

施行内容

①図面の書き出し、解体
中古物件につきよくあることですが、設計図が残っていなかったため、まずは作りを正確に書き出すところから始めます。それと並行して解体をすすめ、予算内に収まるように必要工事とアダプティブな工事とを分け、施行する場合の内容と施行順をお客様に説明させていただきました。
部屋が一つになるので、奥側の部屋の扉とそこまでの廊下が必要なくなり(下図)抜けない柱があっても部屋自体広くなるので、手狭には感じない事。残った柱はそのまま残すのではなく、壁紙で巻き上部にランプや時計などを飾る事で、デザインとして取り込める事をお伝えしたところ、ご納得していただけました。

②断熱材、壁紙、床

一番快適に過ごしたい自室。断熱材もしっかりと引き直しボードを貼り直し。壁紙はお客様のお好みでチョイスしていただいて、天井は開放感がでるホワイト、側面には青みが清潔感を与えるパステルライトブルー、床材には境目が淡いホワイト系の木目調で部屋全体が柔らかい印象になりました。部屋のつなぎ目の壁の段違いを利用して、違い棚や物を置くスペースとして活用することで違和感なく部屋としての空間デザインができます。(写真はまだ家具や棚ははいっていませんが)

今回は一本の柱を除けば、設計上無理がなく部屋を一つにできましたが、中には壁が残ってしまったり、補強が必要で予算がオーバーしてしまったりと、物件によっては難しい施工になってきます。設計図がある家は判断しやすいですが、設計図がない中古物件のリフォームをお考えの際は「安い」より、どれだけ丁寧に説明してそれが分かり易かったかで業者を選ぶことをおすすめします。わかりやすく説明するには、本人が100以上の理解度がないと出来ないことなのです。部屋をリフォームした結果、家が傾いたり安全性が損なわれたりして、さらに費用がかかったのでは元も子もないので、慎重にいきましょう!見積もりは無料ですのでお気軽にご相談ください。

(2023.4 完工 担当:横倉)